2015年5月31日日曜日

【日曜コラム】Apple Musicを思う




6月のWWDCで発表されるのでは?と噂のAppleのストリーミングサービス「Apple Music」はSNSのような機能が搭載されると言われています。
AppleのSNSというとどうしてもPingが頭をよぎってしまうんですが、その失敗を糧に練りこまれた機能を追加してくるのでしょう。他のSNSとの連携がなく、iTunesの曲を宣伝する事に寄せたPingからユーザーは離れていった訳ですが、そうなると向かうべき道は2つかなと思われます。
シンプルに簡素化して、FBやTwitterとの連携を図り、SNSの部分は他サービスと融合していく。
もしくは、曲の紹介だけではなく個人のページに多くの情報を入れらるようなかつてのMyspaceのような立ち位置。せっかくならSoundCloudみたく曲やラジオのタイムラインに書き込めるとかが良いかもと妄想してみたり。
何にしろ無料のストリーミングサービスの乱立で、大きく下がってしまった音楽の価値を取り戻すようなサービスであって欲しいものです。

2015年5月29日金曜日

【Music Tech】iOS版Albeton Live的なループアプリ

日本ではあまり知られていないんですが、気に入って使っているループシーケンサー「Protein Der Klang」のお話です。


ループ再生アプリはiOSにも多くありますが、個人的にループシーケンサーに求める機能としては、Ableton Liveとかでは当たり前の機能。

1) ループをストレッチしてテンポを合わしてくれる。
2) ループをトリガーした場合、小節単位でシンクする。
3) 複数のループを同時に再生できる。

この辺りなんですが、これが全部できるiOSアプリって意外と無いんですよね。だけれどメインシーケンサーとしてライブの核に持ってくるとしたら、この機能は必要になります。
Protein Der Klangはこれが全部できる優秀なアプリですが、あえて言えば 1) のストレッチの音質はいまひとつ。iOSアプリに、ここをあんまり求めてはいけないのかもしれませんが、実用としてはテンポを合わしたネタファイルを用意しておくことをおすすめします。アプリのBPMが用意したサンプルと同じであれば、ストレッチはかからず音質の変化もないので。
それ以外の部分としては、非常に完成度の高いアプリですね。2年前のリリースから大きくアップデートはされていないものの、現時点でもトップレベルのループシーケンサーだと思ってます。

2015年5月27日水曜日

【Pick A Good Track】Karl Hyde / The Boy With the Jigsaw Puzzle Fingers

Underworldとは大きく離れたアコースティックで柔らかな世界観は、驚きと感動を感じずにはいられないカール・ハイドのソロ。


休日にゆっくりと聞きたい感じ。

2015年5月24日日曜日

【日曜コラム】人工知能の恐怖はこんなところから



といったタイトルですが、別にテクノロジー否定派という訳ではなくて、可能性の模索程度のお話です。
人工知能とは少し違いますけれど、例えば将棋だと近年はコンピュータ対人間だとコンピュータが勝つことも多くなっている。あと周りにある人工知能的なものだとTwitterのボットとかも。しばらく経ってからボットだと気付いたなんて話もよく聞くけれど、これがより賢くなればなかなかボットとは気づかなくなる。
ひょっとするとFacebookの日々の更新、コメント返信くらいはこなせるようになってきたりするのかも。
Webのむこうの人間らしさを感じられる事がFacebookページの良さだったりするんですが、これもいつかは無くなっていくのかもしれないと思ったり。

BGM: Nasciturus - Iamus
人工知能「Iamus」が作ったので話題となった曲

2015年5月22日金曜日

【Music Tech】Firewireはまだ死なない

音質や動作の安定性、CPU負荷の低さなどからUSBよりも良いと言われ、プロ用オーディオインターフェイスの接続にも多く採用されてきたFirewireですが、現行のMacのラインナップで搭載されているのは長らく仕様がアップデートされていないMacBookProの13インチモデルのみ。
後継となるのはThunderboltとなるのでしょうが、意外と新しく発売されるオーディオインターフェイスでもFirewire搭載モデルは多かったりします。
いくつかFirewire接続のインターフェイスをあげてみると、

RME - Fireface 802
http://www.synthax.jp/fireface-802.html

Universal Audio - APOLLO FIREWIRE
http://www.hookup.co.jp/products/universalaudio/apollo/index.html

Focusrite - Saffire Pro 24 DSP
http://www.h-resolution.com/Focusrite/SaffirePro24DSP.html

MOTU - 828mk3 Hybrid
http://www.h-resolution.com/MOTU/828mk3.html

とまだまだ人気があることが伺えますね。ただ各社とも同時にUSBモデル、Thunderboltモデルもラインナップに加えていることも事実。給電能力の上がっているUSB3.1も今後主流となる可能性もありますし、接続インターフェイスを選ぶのは難しい時期ですね。
高額なオーディオインターフェイスであればMac本体よりも長く使うことも多かったりしますので、慎重に選びたいところです。

2015年5月20日水曜日

【Pick A Good Track】Fat Jon The Ample Soul Physician / Repaint Tomorrow

サンプリングビートで構成された心地よいリズムにバイオリンを加えた珠玉の一曲。
MPCや音源などのハードウェアはもちろん、Apple Logic、NIのプラグインも使って制作しているようです。


メロウながら重くないビートはビールに合うなあ。


2015年5月18日月曜日

★不定期連載【音楽・映像プログラミング】Quartz Composerで円の動き



Quartz Composerには「Shpere」というオブジェクトがあって、これで球体を書くことはできるんですが、2Dの円を描いたり、円の軌跡を表現するには「Wave Generator(LFO)」を使います。
これはパラメータ値を揺らすLFOなんですが、このジェネレーターのタイプを「Cos」と「Sin」に設定したものを、それぞれXとYに割り当てると円の動きをするんですね。
Offsetはパラーメータの中心になる数値(円の中心位置)、Amplitubeは増減の量(円の大きさ)になるので、数値を変えてみて動きを確認してみると分かりやすいですよ。

LFOタイプを「Cos」に設定
LFOタイプを「Sin」に設定


2015年5月17日日曜日

【日曜コラム】制作の過程を見せられるものか。


ビートメイカーが集まって楽曲制作を行うEN TOKYO。すごく面白い試みで、多種多様な制作過程が興味を惹かれますね。
ただ、個人的には制作の過程を見られるのは頭の中は覗かれているようで、なんとも言えないような感覚で、特に時間制限の中ではとてもできそうにないなあと思ったり。
制作過程も含めて公開できる彼らは技術はもちろん、自身の直感とセンスを信じてるからこそですね。特にヒップホップ系のトラックメイカーにはそういう部分を感じる事が多く参考になりますし、こういうイベントが楽曲にプラスαの価値を付帯していくのかもしれませんね。


このイベントでも多くの人が使っている定番アイテム。

2015年5月15日金曜日

【Music Tech】Mac用リアルタイムStutterプラグイン


Fraction by Sinevibes video demo from Sinevibes on Vimeo.

シンプルなデザインと分かりやすいUIで、OSX用のエフェクトを多くリリースしているウクライナのSinevibesから新しいチョッピング・エフェクト「Fraction」がリリースされています。
同種のプラグインとしては、エレクトロニカ・アーティスト、ブライアン・トランソーの特徴的なチョッピング・エフェクトをプラグイン化したiZotopeの「Stutter Edit」が有名ですが、Fractionはよりシンプルで分かりやすくSinevibesらしい仕上がりになっています。
またStutter Editがソースはサイドチェインで入力する必要があり、設定が少し難しいですが、MIDIコントローラでリアルタイムに操作が可能。反対にFractionは結線が楽ですが、オートメーションでコントロールする必要があります。
チョッピング・エフェクトは少し分かりづらい部類に入ると思うので、設定や、パラメータも視覚的に分かりやすいFractionは中々良い感じですね。


2015年5月13日水曜日

【Pick A Good Track】Machinedrum / Gunshotta

近年のジュークの勢いに乗り、Ninja Tuneへと電撃移籍したMachinedrumの名曲。
Ableton Liveと内蔵プラグイン、サードパーティ・プラグインはNI ReactorとMassiveくらいという比較的シンプルな制作環境で作っているようですね。



ダークで煙たい空気と、ジューキーなリズムは遅い時間のクラブで聴きたいかな。


2015年5月10日日曜日

【日曜コラム】音楽とアルコール



バンドマンにとってのバイブル的な存在である漫画「BECK」。その中のワンシーンのセリフに、「モノを創造する人間は自分の感情をちゃんと表現しなくちゃな」とうのがある。曲の作り手側の目線ではあるけれど、やはり音楽と感情というのは密接なものですよね。もっと言うと音楽は感情を増幅させるもの、かなと思ってたりします。
ハッピーな時にはよりハッピーにしてくれるし、落ち込んでいる時はより深くに入って、悲しみを通過するのを手助けしてくれる。この感じはアルコールに近くて、やはりアルコールもその時の感情を増幅してくれる。アルコールと音楽の相性が良いのも当然なのかなあ。




2015年5月8日金曜日

【Music Tech】iPad用強力マキシマイザー「Flection」



iOS用のユニークなオーディオアプリをリリースしているオランダのデベロッパー、elephantcandyから、超強力なウェーブシェイパー「Flection – the ultimate waveshaper -」がリリースされています。
レベルを上げていくと、かなりドライブしていきますけれど、耳に当たる周波数帯はうまく抑えてファットな音質を作れますね。ステレオ感のコントロールも面白い。
2MIX用のマキシマイザーというよりは、ドラムに薄くかけたりする方が使いやすいかな?
iPad用とは通常は高価なマキシマイザープラグインを、この価格で手に入れられるのはいいですね。
できればAudio Unitsバージョンなんか出てくれるとうれしいところなんですが、今のところその予定は無さそうです。



マキシマイザーの定番 L1を含むWavesのバンドル

2015年5月6日水曜日

【Pick A Good Track】Boards of Canada / Reach for the Dead

スコットランドのBoards of Canada。独特なチル感と柔らかさが漂う名曲。
使用機材についての情報は少ないですが、ハードウェア中心で作っているようですね。



美しいPVのように自然の中で聴いて世界を感じたい。

2015年5月4日月曜日

【Music Tech】続・新しいMacBookは音楽制作に耐えうるか?

少し前に新しいMacBookとMacBookPro Retina 13”とで、GarageBandを使っての処理能力の比較をした記事をアップしました。今回はその続きとして、同じ方法でMacBookAir 11”やRetina15”、 MacBookPro13”も比較してみる事に。
比較方法は前回と同じGarageBandファイルで、シンセトラックをシステムオーバーロードが起きずに数回ループ再生ができるギリギリのトラック数を比べています。
今回は15インチのRetinaや、MacBookPro13インチ、MacBookAir11インチをテストしてみました。

MacBookAir (11-inch, Mid 2013)
よくMacBookと性能比較されるAirですが、最新モデルではないMid 2013でも僅差でMacBookを上回わる21トラック。
MacBookAir (11-inch, Mid 2013)

MacBookPro (13-inch, Mid 2012)
現行機種ながら、数年アップデートされていないMacBookPro 13”でも、けっこう頑張って25トラック。

MacBookPro (13-inch, Mid 2012)

MacBookPro (Retina, 15-inch, Late 2013)
2013モデルとはいえクアッドコア i7はさすがの68トラック再生。
MacBookPro (Retina, 15-inch, Late 2013)

前回のテスト結果も合わせてまとめた表がこちらです。

15インチMacBookPro Retinaがズバ抜けてますね。本格的な制作ならやはり15インチモデルが良さそうです。もっとも再生トラック数が少ないのはやはりMacBookですが、そんなに性能差が開いているようにも思わないので、意外といけるのでは??

2015年5月3日日曜日

【日曜コラム】制約とガラパゴス進化



日本の独自の進化をしたものとしてガラケーがよく取りざたされるんですが、軽自動車もそのひとつ。日本の道路事情からサイズなどが制限される代わりに税制の優遇などもあって、国内の軽人気はすごい。その結果、メーカーも力を入れるため、軽自動車の進化はすごいですよね。サイズや排気量などの制限があるからこそ、考え抜かれた仕様、仕上がりは素晴らしい。
ガラパゴス進化とは違うけれど、まだ機材が不十分な頃のヒップホッププロデューサーは、10秒程度しかサンプリングできないサンプラーで楽曲を制作するため、レコードを早回しでサンプリング、ピッチを下げて再生するという荒技を開発、結果的にロービットでファットな音を生み出すこととなった。
無理やりまとめると、制約は阻害される要因ともなり得るが、新しいアイデアを生み出す元ともなる、とも考えられるのかなと。

BGM: Midnight In a Perfect World - DJシャドウ
サンプリングの王様、DJ SHADOWの名曲。

2015年5月1日金曜日

【Music Tech】USB接続可のLiveコントローラーアプリ


このところiOSデバイスとMacをUSBで接続してMIDI送受信するアプリがいくつかリリースされていますが、Ableton Liveのコントローラーアプリ「Conductr - Ableton Live and Traktor controller for iPad - Patchworks」も今年初めのリリースで、USB接続に対応しています。
国内の情報が少ないConductrですが、Liveコントローラーの先駆けでもある「touchAble」のデベロッパー、PatchworksがリリースしているAbleton LiveTraktorのコントローラー。アプリ自体は操作性、視認性、デザイン性も練りこまれていて、非常に洗練されている印象。そこにUSB接続も付加されて、コントローラーアプリのひとつの完成系を見たような気がしますね。