2016年3月6日日曜日

【日曜コラム】Beatport売却で音楽配信を危ぶむ



前回の日曜コラムに続き、Beatportのお話を。
Beatportを買収し、親会社となったSFX Entertainmentが破産申請をするニュースが飛び交ったのが2月の頭。その後、Beatport自体も2015年度決算で赤字転落しているという発表も流れました。そして先日、SFXがBeatportの売却を発表しています。
SFXに買収後、SFXのイベント・ビジネスを補完する狙いで定額制音楽ストリーミングサービスや、フェスのライブストリーミング配信などサービスを拡大化していましたが、そのコスト増の為か、近年のダウンロード販売の低迷の影響なのか、赤字化、さらに売却されるというSFXに振り回される結果となりましたね。ハードウェアメーカーの話にはなりますが、AVIDに買収後、振り回されて売却されたM-Audioが頭に浮かびます。
入札形式での売却先決定となり、すでに多くの買い手が名乗りをあげているのには少し安心しましたが、売却先や売却後の展開によってはその存在も危ぶまれます。
インディーレーベル、アーティストからも重要な販路となっているBeatportだけに、今後の復活を期待してしまいますね。

2016年3月3日木曜日

【MusicTech】360°カメラで変わるライブ配信



ここ1年ほどで一気に広まってきた360°撮影が可能な全天球カメラ。その代表格であるRICOHのTHETAはもちろん、NikonやLGなど多くのメーカーも参入しつつありますね。
Youtubeもサポートしており、360°カムで撮影された映画の予告編や、PVなどもちらほら出てきています。ヘッドマウントディスプレイとの相性の良さで、今後もさらに広がるでしょうね。
こうなると、いずれはライブ配信なんかもきっと行わたりするんでしょうね。実際のライブだと観客が映ったりで問題がありますが、スタジオライブなら可能ですもんね。早くカメラを囲んでのライブセットとか、見てみたいもんですね。

2016年2月27日土曜日

【Music Tech】MPC STUDIO BLACK



かねてより噂が出ていたMPC STUDIOの新モデル、「MPC STUDIO BLACK」が登場しています。
基本的な部分は前モデルとなる「MPC STUDIO」を引き継ぎながらも、より操作性の上がったタッチセンス対応新型ノブを搭載している点がポイントですね。もちろんBLACKの名の通り、ヘアライン加工された黒いアルミ筐体もカッコ良い。
MPC STUDIO自体はあくまでPC/Mac上で動く基幹ソフト「MPC SOFTWARE」のコントローラーなので、機能的な部分はソフトに委ねられ、そちらのバージョンも2.0へと上がるようですが、そちらに関する情報はまだ少ないので、楽しみに待ちたいところ。
個人的にはMPCはスタンドアローンで動くモデルを望んでたりするのですが、発売より3年を経ての後継モデルの発売となるわけですから、意外とユーザーに受け入れられていたんですね。
AKAIは思い入れのあるメーカーなので、なんだか少し安堵していたりします。

2016年2月21日日曜日

【日曜コラム】Beatportの赤字化に思う



Beatportを買収し、親会社となったSFX Entertainmentが破産申請をするという驚きのニュースが記憶に新しいですが、Beatport自体も赤字に転落しているようです。
2014年には710万ドルの黒字を計上していたが、550万ドルの赤字へと転落。収益源と経費増で非常に厳しい結果ですね。
SFX Entertainmentに買収された後、Beatportも世の中の流れに沿う形で、2015年にはストリーミング・サービスを開始していたのですが、そちらの立ち上げの費用増と、ストリーミングへの収益転換の難しさがあるのかもしれません。
DJ向けの位置付けであったBeatportでは購入するDJ層はそのままダウンロード購入のBeatport Proに滞留し、新たに立ち上げるストリーミング・サービスで新規顧客を獲得するストーリーを描いていたのではと思いますが、思い通りには進まなかったようですね。

2016年2月19日金曜日

【Music Tech】iOS版Audio Unitsはどうだろうか



Inter-App AudioやAudioBusよりもよりシームレスにシンセやDAWを繋ぐ仕組みとして、iOS9から搭載されたAudio Units Extention。先月にはGarageBandにも搭載されて話題となっていました。
すばらしい規格だと思うんですが、なかなか浸透してないですね。対応シンセを探してみてもArturiaのiSEMKQ MiniSynth辺りしか見つからない。個人的には曲を開くだけで、使っていたシンセなんかも同時に展開してくれるのは非常に楽。
AudioBusの時なんかは、かなりのスピードで広がっていった感じがしますが、デベロッパー側のアプローチやサポートがあってこその展開だったのかもしれませんね。

2016年2月16日火曜日

★不定期連載【音楽・映像プログラミング】MIDI/OSC/DMXシーケンスソフト「Vezér」


今回は、タイムラインに沿ってオートメーションを描くことで、MIDI、OSC、DMXを出力できる「Vezér」のお話。
Quartz Composerベースの安価なVJソフト「CoGe」のImimotからのリリースで、なんとなく納得できたりする気がします。
VJソフトなどと連携して照明をコントロールするシンクロソフトとして使うのも良いですし、1時間など長尺のシーケンスを組みづらいVJソフトを、インスタレーションなどに用いる場合にも良さそうですね。


2016年2月11日木曜日

【Music Tech】フリーのレコードシュミレーターが64ビット対応



マスタリングツール「Ozone」やスタッターエフェクトの先駆け「Stutter Edit」などで知られるiZotopeがリリースしていた無料のアナログレコードシュミレーター「Vinyl」。
同社の15周年記念ということで、64bitバージョンがリリースされています。
個人的にも愛用していたのですが、32bitプラグインのためLogicの64bit化に伴い使わなくなっていただけに、非常に嬉しいリリースです。
合わせて入力信号のダイナミクスとトランジェントに反応してディレイを生成するユニークなエフェクト「DDLY」も期間限定で無料となっているので、気になるかたはぜひ。


2016年2月7日日曜日

【日曜コラム】SFX倒産の衝撃



今月の初め、EDMフェスの「Tomorrowland」など大きなフェスをいくつも運営しているSFX Entertainmentが破産申請を行うというニュースが飛び込んできました。
債務株式化という手法で運営は継続されるということで、2013年に買収されて傘下となっていたBeatportも存続。一安心ではありますが、EDMからポストEDMなどをうたって進めているフェス・ビジネスの危うさを感じさせるニュースでした。
CDが売れず、利益薄のストリーミングから、興行で収益化を図ろうとする音楽業界の先行きは、未だ見通しが悪いと思ったり。

2016年2月3日水曜日

【Music Tech】M-AUDIOの帰還



大げさな表題ですが、個人的にも好きなメーカーであるM-AUDIO。AVIDに買収された辺りから積極的な製品も出ず、AVIDのコンシューマ撤退に伴いinMusicへと売却され、すっかりAVIDに振り回されて元気が無くなっていたんですが、ここにきて復活の兆しが。
VIP対応のキーボード「CTRL49」、M-TRACKシリーズも一気に5モデル、DACなども発表するなど、今までの鬱憤を晴らすかのような新製品発表でしたね。
プロダクトは革新的なものではないですが、M-AUDIOらしい安価ながらデザイン、質感からも質の良さが伺えます。
リリースはもう少し先になりそうですが、今後も期待できるブランドアピールを感じられましたね。


2016年1月29日金曜日

【Music Tech】Logic標準搭載のコンプのサーキットタイプ



かつてはLogicの上位バーションにのみ搭載されていた「Compressor」。純正プラグインらしく、幅広く使えるオールマイティさと、動作の軽さが魅力的です。
このCompressorはサーキットタイプというパラメーターでキャラクターを変更することができます。このサーキットタイプは実在のンプをシュミレートしたものだと言われているので、そのキャラクターを紹介。

Platinum Digital→Logicオリジナル
癖が少なく、ナチュラルな標準的コンプ。

Studio VCA→Focusrite Red 3 compressor
音のクリアさと自然なサウンドが特徴。

Studio FET→1176
フラットかつクリアに押し上げていくタイプ。

Classic VCA→dbx 160
非常に歪みが少なくクリーンなサウンド。

Vintage VCA→SSL G Bus Compressor
パンチとドライブ感のあるアナログなサウンド。

Vintage FET→UREI 1176 Silver Face
空気感が特徴と言われる1176をシュミレート。

Vintage Opto→LA-2A
真空管らしい歪みを含んだ、叩いて持ち上げるタイプ。

それぞれ名のあるコンプをシュミレートしていますが、実機を使用したことはないので、どの程度再現されているかは分かりませんが、使う際の参考にしていただければ。
個人的にはLogicオリジナルの「Platinum Digital」の嫌みにならない飽和感とアナログ感が気にっています。